万葉集 巻十 1870

春雨は甚くな降りそ桜花いまだ見なくに散らまく惜しも

***

(春の雨よ、そんなに降らないでくれ。
桜の花をまだ見ていないのに散ってしまうのは悲しいよ。)

もうすっかり散ってしまった桜。
満開の時期を見逃してしまった。

この間、母と歩いているときに、
「森林公園の桜吹雪、覚えている?」と聞かれた。

去年、このブログにも書いたけど、
私の桜に関する大切な思い出の一つ。

小学校低学年の頃。
家族で行った森林公園。
風の強い日で、一面、桜の花びらに包まれた。

自分の記憶にあるイメージ。
そのとき、その場所で感じた記憶に、
後から、写真を通して振り返ることで肉付けされた記憶。
もし、あのときに写真を残さなければ、
ここまで鮮明に記憶に残らなかった気がする。



***

はるさめは いたくなふりそ
さくらばな いまだみなくに ちらまくをしも
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by hapipi_hapipi | 2006-04-11 00:29 | 植物=本文=
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