万葉集 巻十九 4171

常人も起きつつ聞くそ霍公鳥この暁に来鳴く初声

***

(みんな起きていてほととぎすの鳴き声を聞く。暁にやって来て鳴く初声を。)

今夏の霍公鳥の初声を聞くために、
起きて待っていると詠まれている。

初声は、夜通し待ってでも聞きたい音であり、
価値が置かれていたこと。
待って聞くということは、
いつ、初声が聞ける日なのかを知っていたことが分かる。

霍公鳥の初声を詠んだ歌を万葉集中で何例か見ていくと、
霍公鳥は、立夏の日から鳴くとされていたことが分かる。

カレンダー通りに霍公鳥が行動するわけはないから、
立夏の日よりも前に霍公鳥の鳴き声を聞くこともあっただろうし、
立夏を過ぎても、霍公鳥の鳴き声を聞けなかったこともあるだろう。



***

つねひとも おきつつきくそ ほととぎす
このあかときに きなくはつこえ
[PR]
by hapipi_hapipi | 2006-05-11 22:00 | 音景色=本文=
<< 万葉集 巻十一 2373 万葉集 巻十二 3174 >>