新しき年の始の初春の今日降る雪のいや重け吉事
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(新しい年のはじめの、新春の今日に降りしきる雪のように、
いっそう重なれ、吉き事よ。)
万葉集の一番最後に収められている歌。
天平宝字三年(759)の正月一日に家持によって詠まれている。
年のはじまりの歌。
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通過点の一つだと分かっていても、つい。
これから先に待ち受けているのは、
必ずしも良いことばかりではないのだろうけど、
はじまりの今が幸せなように、
良いこと、幸せなことがどんどん重なっていくように。
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あらたしき としのはじめの はつはるの
きょうふるゆきの いやしけよごと