万葉集 巻十五 3582

大船を荒海に出しいます君障むことなく早帰りませ

***

(大きな船を荒海に出しているあなたよ。何事もなく、早く帰ってきてください。)

古代の旅は、大半が、仕事ででかけるためのもの。
都から地方へ、役人が出かけていく。

母が父を仕事に送り出すときの光景が好きだ。
もちろん、帰ってきたのを迎えるときも。
物心ついたときから見てきた光景。

離れている間は、祈ることしかできない。
何事もなく、早く帰って来れますように。

***

仕事柄、
突然の障害対応で、突然夜勤になったり、
タクシー帰りになる"お父さん"を見ることが多かった。
夜中・休日関係なく呼び出されていく"お父さん"たち。

私がその"お父さん"の娘で、
休日に一緒に遊んでいて、突然、仕事に呼び出されたら、
「行かないでよ~」と言ってしまいそうだな。と、ふと思ったけど、
同時に、
学生時代、夏休みや冬休み中の休日明けの月曜に、
「お父さんが居ないと、静かで良いね。」と母親と言ってたことを思い出した。
ひどい娘でごめんなさい…。
それでも、夜は、早く帰ってきて欲しいといつも思ってた。思ってる。



***

おおふねを あるみにいだし いますきみ
つつむことなく はやかえりませ
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by hapipi_hapipi | 2006-08-04 08:20 | 旅=本文=
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