万葉集 巻七 1129

琴取れば嘆き先立つけだしくも琴の下びに嬬や隠れる

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(琴を手にとると、まず嘆かれることだ。きっと琴の胴の中に、妻が隠れているのだろう)

万葉集の中では、
琴を「取る」という詠い方がされる。
琴の"音"と詠んだり琴を"弾く"という詠い方がされていない。

手に取ること、
こちらの側に引き寄せることが重要視されていたことが分かる。

ほかに、「取る」と詠うものの代表的なものとしては、弓が挙げられる。

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この時期、全日本吹奏楽コンクールが各地で行われている。
楽器を手にした中学生・高校生の集団を見かけることが多くなった。

中学校のときは、吹奏楽部でトロンボーンをやっていた。
吹奏楽コンクール前になると、
楽器をどう構えるか・演奏中の角度など、
見た目部分の指導にも、かなりの時間が割かれていた。

音楽をやっている人の中には、
音が全てで見た目を気にしないと言う人もいるが、
音と同じくらい、見た目も大事だと、私は思う。



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こととれば なげきさきたつ
けだしくも ことのしたびに つまやこもれる
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by hapipi_hapipi | 2006-08-11 07:54 | 音景色=本文=
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