梨棗黍に粟嗣ぎ延ふ田葛の後も逢はむと葵花咲く
*** (梨、棗、黍に次いで、粟が実り、 一旦分かれた葛がまた逢おうというように葵の花が咲く) おやつに、Afternoon Teaのサツマイモのクッキーを食べていたら、 この歌を思い出した。 サツマイモ⇒芋・栗・かぼちゃの美味しい時期がやってきた! ⇒そういえば、栗の歌があったなぁ…という発想。 この歌には、6種類もの植物が詠み込まれている。 梨(なし) 棗(なつめ) 黍(きび…古代では"きみ") 粟(あわ) 葛(くず) 葵(あおい…"あふひ"で、「逢う日」をかけている。) 万葉集中に梨の歌があるとは、意外だった。 漢詩の影響なのだろう。 葛のつるを、 一度分かれた二人が再び逢うことの喩えに使っているのだが、 動植物に関する一般常識が著しく欠落しているため、 どうも像が浮かばない。 葛と聞くと、鍵善の葛きりが最初に浮かんでしまう。 食い意地の張った子だ。 一度離れて、再び近づくかのように縦横無尽に伸びるつるの様子…。 写真を見ても、どうもぴんとこない。 *** なしなつめ きみにあはつぎ はふくずの のちもあはむと あふひはなさく
by hapipi_hapipi
| 2006-08-31 18:09
| 植物=本文=
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