蟋蟀の待ち歓ぶる秋の夜を寝るしるしなし枕とわれは
*** (蟋蟀は秋の夜の到来を待ち歓ぶが、恋人の訪れもなく、 枕としか一緒に寝られない私にとっては、寝る甲斐のない秋の夜だ) 計画の半分も進まないうちに、 夏休みが終わってしまうのは非常に困るのだが、 発売日を心待ちにしている本がある。 三浦佑之『日本古代文学入門』(幻冬舎) これは、 三浦しをんさんのお父様の本。 書店に並ぶという9/30は、夏休み最終日。 この日が待ち遠しいような、待ち遠しくないような、 何とも言えない、もどかしい気分だ。 現実問題、そろそろ始まる授業もあるため、 まとまった時間を確保できるのも、あと僅か…。 焦っても仕方ないけど、焦ってしまう。自業自得。 三浦先生の書く文章は、 読み出すと止まらない、独特のテンポ感がある。 それを最も強く感じられるのが、 売上げ10万部以上の大ヒットとなった、 『口語訳古事記』(文藝春秋) この本は、将来、こどもが出来たら、 ぜひ朗読したいと思っている。 *** こほろぎの まちよろこぶる あきのよを ぬるしるしなし まくらとわれは
by hapipi_hapipi
| 2006-09-14 20:53
| 季節=本文=
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