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万葉集 巻十 2271

草深み蟋蟀多に鳴く屋前の萩見に君は何時か来まさむ

***

(草が茂っていて蟋蟀がたくさん鳴いている我が家の萩を見に、
 あなたは、一体、いつお出でになるのでしょう。)

前回、前々回に続き、蟋蟀の鳴き声が詠まれている歌。

『万葉集』中には、
"蟋蟀"という語が詠まれている歌が、全部で7首ある。

今朝は、5時台に起きたのだが、
ついさっきまで、虫の鳴き声が続いていた。

今も、途切れ途切れに鳴く虫の声が、
少しだけど、聴こえてくる。

この家で過ごす、初めての秋。

夜、外に出たときに、
虫の声が「うるさい」と思うことがある。

鳩やカラスや蝉の鳴き声を「うるさい」と思うことは
今までにもあったが、
秋の虫の鳴き声を「うるさい」と感じるのは、
25年生きてきて、初めての経験だ。




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くさふかみ こほろぎさはに なくやどの
はぎみにきみは いつかきまさむ
by hapipi_hapipi | 2006-09-17 07:49 | 音景色=本文=
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