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万葉集 巻十 2310

蟋蟀のわが床の辺に鳴きつつもとな 起き居つつ君に恋ふるに寝ねかてなくに

***

(蟋蟀が私の床の近くでしきりに鳴き続けている
 起きて座っていながらあなたを恋しく思っていると寝られないことよ。)

3月末に父方祖母が緊急入院してから、
毎週末、東京-名古屋間を往復している両親。

(不謹慎発言だけど)
病院での母は、生き生きしている。
看護婦をやっていただけあり、手際が良い。
素人よりは知識があるわけで、頼もしい。
ただ、心配もある。

母の性格もあるが、
"知っている"だけに、尚のこと、
「自分が行かないと…」という思いが強過ぎで、
父を置いて一人で行くことはあっても、
母は一週も欠かすことなく、通い続けてきた。

個人病院に入院しているため、
家族が担当する仕事がたくさんある。

子供としては、両親の体も心配だ。

この土日は、私と夫の二人で行ってきた。
初めて、母が家で休んでくれた。

母のことだから、
こちらのことが心配で、休まらなかったのだろうけど。

入院して直ぐの頃、
父・母・兄・私の家族4人が交代で、
24時間、祖母に付き添っていたときがある。

この半年は、
家族の力を感じる機会が多い。




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こほろぎの わがとこのへに なきつつもとな
おきゐつつ きみにこふるに いねかてなくに
by hapipi_hapipi | 2006-09-25 07:52 | 音景色=本文=
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