万葉集 巻二 169

あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも

***

(太陽は照らすけれでも、夜を渡る月が隠れてしまうのは惜しいことだ。)

「あかねさす」と「ぬばたまの」は枕詞。

「あかねさす」は、私が一番好きな枕詞だ。
たぶん、「あかね」という言葉が好きなのだろう。

「あかねさす」は、「あか(あけ)」+「ね」+「さす」。

  「あか(あけ)」→明け。明るくなること。夜明け。
  「ね」→根。根本。元。

  「あかね」→明るくなる根本。色のイメージは、太陽が昇る直前の朝焼け。

「あかね」の語源を「赤根」と考えると分かりやすいが、
「あか」を「赤」に置き換えることには、異論を唱える研究者もいる。

***

オーストラリアに1年間留学していた友人に、
100枚以上の写真を見せてもらった。

友人のアルバムを見ていてる私の手が止まる写真が、
ことごとく、空・海・花の景なのだ。

空・海・花の写真が好きなのは、自覚していたが、
ここまで露骨にあらわれると、笑ってしまう。

空の写真の中では、朝焼けと夕焼けが好きだ。
そういえば、夕焼けの写真に出会うことは多いが、
朝焼けの写真に出会うことはあまりない。
(写真家さん、ぜひ早起きしてください!)

***

あかねさす ひはてらせれど
ぬばたまの よわたるつきの かくらくをしも
[PR]
by hapipi_hapipi | 2007-04-13 09:56 | 空=本文=
<< 万葉集 巻二 88 万葉集 巻十 1879 >>