雨隠り物思ふ時にほととぎすわが住む里に来鳴き響もす
*** (雨隠りをし、物思いに耽っている時、 ほととぎすは私が住んでいる里にやって来て鳴き声を響かせる。) 中臣朝臣宅守から狭野茅上娘子への贈答歌の一つ。 この歌が収録されている巻十五は、 前半が天平八(736)年の遣新羅使歌、 後半は、天平十一(739)年頃、 越前に配流された中臣朝臣宅守と狭野茅上娘子との贈答歌 という構成をとっている。 「雨隠り(あまごもり)」は、 雨が降って、家に隠ること。雨に降り込められること。 古代では、雨が降ったら、 外出してはいけないと考えていたようだ。 「雨障み(あまつつみ)」という言葉もある。 *** 雨は苦手だ。 学部時代は、 雨が降ると、「雨障み」と理由付けして、よく休んでいた。 今でも休みたくなる。 休日に雨が降った場合、 外出するのは、本当に重要な用事のときだけで、 基本は家にいることに慣れて育ったため、 (両親の出不精さに疑問を感じることなく育ったため…) あるとき、雨の日に、"えいやっ"と気合を入れて出かけて、 意外と人が多いことにびっくりした覚えがある。 すっきりしない天気が続いている。 写真提供:Yoko *** (万葉集 巻十五 3782) あまごもり ものもふときに ほととぎす わがすむさとに きなきとよもす
by hapipi_hapipi
| 2007-07-03 20:29
| 音景色=本文=
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