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万葉集 巻十七 3965

春の花今は盛りににほふらむ折りて插頭さむ手力もがも

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(春の花は今を盛りに美しく色づき香っているのだろう。
 枝を折って挿頭にする手力があったらなあ。)

3月に、京都に行ってきた。
目的はただ一つ。
大徳寺聚光院の四季花鳥図を見るため。

聚光院に行くのは二回目。
前回は、大学のゼミで特別拝観させてもらったため、
完全独占状態で見ることができたのに、
四季花鳥図だけは、美術館に貸し出し中のために、
残念ながら見ることができなかった。

冬の特別拝観期間が終わったら、全ての襖絵が
京都国立博物館に寄託されると聞き、
急遽、見に行ってきた。

"聚光院"という本来の居場所で見られる
最後のチャンスになるかもしれないということで。
(里帰り企画とかもありそうだけど…)

前回の訪問から4年の時間が流れている。

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はるのはな いまはさかりに にほふらむ
おりてかざさむ たぢからもがも
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by hapipi_hapipi | 2007-04-07 14:22 | 植物=本文=

万葉集 巻四 583

つき草の移ろひやすく思へかもわが思ふ人の言も告げ来ぬ

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(月草の色のように移り気にしか思っていないからか、
 私が思う人は、言葉もかけてくれない。)

月草は、ツユクサのこと。
夜明け前の空の色を見ていたら、
ツユクサを思い出した。

ツユクサと言えば、
高校時代の生物の実験を思い出す。

明日は高校の隣にあるグリーンコートに用事があるため、
久しぶりに(4年ぶりくらい?)、高校を見ることになる。
どんな気分になるのかな。

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by hapipi_hapipi | 2007-03-16 06:02 | 植物=本文=

万葉集 巻十六 3834

梨棗黍に粟嗣ぎ延ふ田葛の後も逢はむと葵花咲く

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(梨、棗、黍に次いで、粟が実り、
 一旦分かれた葛がまた逢おうというように葵の花が咲く)

おやつに、Afternoon Teaのサツマイモのクッキーを食べていたら、
この歌を思い出した。

サツマイモ⇒芋・栗・かぼちゃの美味しい時期がやってきた!
⇒そういえば、栗の歌があったなぁ…という発想。

この歌には、6種類もの植物が詠み込まれている。
梨(なし)
棗(なつめ)
黍(きび…古代では"きみ")
粟(あわ)
葛(くず)
葵(あおい…"あふひ"で、「逢う日」をかけている。)

万葉集中に梨の歌があるとは、意外だった。
漢詩の影響なのだろう。

葛のつるを、
一度分かれた二人が再び逢うことの喩えに使っているのだが、
動植物に関する一般常識が著しく欠落しているため、
どうも像が浮かばない。

葛と聞くと、鍵善の葛きりが最初に浮かんでしまう。
食い意地の張った子だ。

一度離れて、再び近づくかのように縦横無尽に伸びるつるの様子…。
写真を見ても、どうもぴんとこない。

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by hapipi_hapipi | 2006-08-31 18:09 | 植物=本文=

万葉集 巻十一 2770

道の辺のいつ柴原のいつもいつも人の許さむ言をし待たむ

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(道の辺の神聖な柴の原のように、
 いつもいつも、いつまでも、あの人の承諾の言葉を待とう)

吹奏楽のコンサートに行ってきた。
演奏を聞いたら、いろんなことを思い出すのだろうなぁ…と
予想していた通り、中学時代の3年分をフラッシュバック。

JAZZのビックバンドがある高校に進学しなければ、
そのままきっと、吹奏楽を続けていたはずだ。

フラッシュバックに、
高校時代の3年分+大学時代の4年分も加わり、
なんだか、記憶の整理をしにいったような気分になった。

普段は忘れていることを、いろいろ思い出した。

ちょっとした選択ひとつで、
その先に待ち受けているものを変えられる。

分かっていても、
つい、目先の幸せや、安定を気にしてしまいがちだ。

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by hapipi_hapipi | 2006-08-28 08:32 | 植物=本文=

万葉集 巻十 1870

春雨は甚くな降りそ桜花いまだ見なくに散らまく惜しも

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(春の雨よ、そんなに降らないでくれ。
桜の花をまだ見ていないのに散ってしまうのは悲しいよ。)

もうすっかり散ってしまった桜。
満開の時期を見逃してしまった。

この間、母と歩いているときに、
「森林公園の桜吹雪、覚えている?」と聞かれた。

去年、このブログにも書いたけど、
私の桜に関する大切な思い出の一つ。

小学校低学年の頃。
家族で行った森林公園。
風の強い日で、一面、桜の花びらに包まれた。

自分の記憶にあるイメージ。
そのとき、その場所で感じた記憶に、
後から、写真を通して振り返ることで肉付けされた記憶。
もし、あのときに写真を残さなければ、
ここまで鮮明に記憶に残らなかった気がする。

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by hapipi_hapipi | 2006-04-11 00:29 | 植物=本文=

万葉集 巻十二 3129

桜花咲きかも散ると見るまでに誰かも此処に見えて散り行く

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(桜の花が咲いては散っていくように、
ここに現れては、方々に去ってていく人々。どんな人々なのだろう。)

私が止まっていても、周りは動いている。
もちろん、私が止まっているときに、
同じように、止まっている人もいるだろうけど。

行動次第で、状況は変えられる。

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by hapipi_hapipi | 2006-04-05 12:00 | 植物=本文=

万葉集 巻五 820

梅の花今盛りなり思ふどちか挿頭にしてな今盛りなり

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(梅の花は今が盛りだ。仲の良い同士で、梅の花を頭に挿そう。今が盛りだよ。)

春の力を体に取り込むために、
梅の花を頭に挿す。

本来の意味は、飾りではなくて、儀式。
髪飾りの起源はここにあるのかな。

成人式・卒業式と、
母親に選んでもらった髪飾りをつけた。
白梅の髪飾り。

成人式のときは、生花をつけている子も多かったな。

卒業式シーズンのこの時期、
袴姿の女の子を見ながら、少し胸が痛くなる。

一年が過ぎた…と感じる。

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by hapipi_hapipi | 2006-03-20 06:14 | 植物=本文=

万葉集 巻八 1652

梅の花折りも折らずも見つれども今夜の花になほ如かずけり

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(梅の花を、手折ることもあれば、木に咲くままにと見てきたけれど
今夜の花に及ぶものはなかった)

日曜日、東京都美術館まで、
若冲の『月下白梅図』を見に行ってきた。

開館時間に入館して、
誰も居ない空間で見たかったのだけど、
計画倒れに終わってしまった。

今年は、梅の花を見る機会がないなぁと思っていたら、
今週に入って、毎日(少し遠くからだけど)梅の花を見ることができている。

もしかしたら、
私が気がつかなかっただけで、
これまでにも梅の木の横を通っていたのかもしれないな。
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by hapipi_hapipi | 2006-03-08 21:52 | 植物=本文=