カテゴリ:恋=本文=( 42 )

万葉集 巻八 1606

君待つとわが恋ひをればわが屋戸の簾動かし秋の風吹く

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(あなたを待って恋しく思っていると、私の家の簾を動かして秋の風が吹く。)

額田王の歌。
風は来訪の予兆とされる。

恋の思いが秋風を呼び起こした。というように、
思いの大きさが景色を動かしていると考えたい。

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看護師の母が非常勤で勤めている特養で、
合唱の伴奏を手伝ってきた。

最初は無表情だった人たちも、
最後には笑顔になってくれていたことが嬉しかった。

一緒に歌ったあの時間を、私は一生忘れないだろうな。

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写真提供:Yoko

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(万葉集 巻八 1606)
きみまつと わがこひをれば
わがやどの すだれうごかし あきのかぜふく
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by hapipi_hapipi | 2007-09-03 18:48 | 恋=本文=

万葉集 巻十二 3055

山菅の止まずて君を思へかもわが心神のこのころは無き

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(山菅のように止むことなくあなたを思うからか、
 私の心はこの頃、無くなってしまっている。)

「山菅(やますげ)」と「止まず(やまず)」が、
「やま」の音で呼応している。

前回の3972番歌の「心神」は、
souuさんからいただいたコメントにあった通り、原文は「許己呂度」。

今回の3055番歌や、
月草さんがコメントに引いてくださった457番歌は、
原文表記が「心神」。

457番歌や3055番歌の「心神」が、
3972番歌で「許己呂度」に「心神」を当てて訓読している
根拠になっている。

以前にも書いたが、
このブログで使っているテキストは、
中西進『万葉集 全訳注原文付(一)~(四)』講談社文庫 1978~1983。
万葉集には訓みの定まっていない歌も多く、
時代や注釈書によりかなりの差異がある。

457番歌や3055番歌の「心神」についても、
「こころど(こころと)」と「たましひ」と両訓がある。

***

インフルエンザをこじらせ、半月寝込んでしまった。
ここまで何もしないで過ごすのも、久しぶりだ。

半月分の遅れを早く取り戻さないと…。

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(万葉集 巻十二 3055)
やますげの やまずてきみを おもへかも
わがこころとの このころはなき
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by hapipi_hapipi | 2007-08-18 18:04 | 恋=本文=

万葉集 巻十七 3972

出で立たむ力を無みと籠り居て君に恋ふるに心神もなし

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(外に出かけていこうとする力が無く、引きこもってあなたを恋しく思っていると
 心がぼんやりしてしまう。)

大伴家持の歌。
万葉集に、こんな歌があったことに驚いた。

「心神もなし(こころともなし)」という表現が興味しろい。
"こころもとなし"は聞き慣れているけど、
"こころともなし"は、聞き慣れない。

"こころどもなし"と、濁点をつける注釈書もある。

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(万葉集 巻十七 3972)
いでたたむ ちからをなみと
こもりいて きみにこふるに こころともなし
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by hapipi_hapipi | 2007-07-22 20:31 | 恋=本文=

万葉集 巻四 661

恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽してよ長くと思はば

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(恋いて恋い続けてやっと逢えたその時だけでもせめて、
 うれしい言葉を尽くして欲しい。この恋を長続きさせようと思っているなら。)

大伴坂上郎女の歌。

虚言でも良いから、
うれしい言葉をかけて欲しい意と解釈されたりもしている。

「愛(うるは)し」は、「潤(うる)ふ」が形容詞化した語で、
つやつやと光沢があり、
冷たい感じの伴う美しさにいうのが原義。

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会社員時代の同期と、
立川にある昭和記念公園までバーベキューに行ってきた。

想像していた倍以上の広さで、
公園のスケールの大きさに、ただただ驚くばかり。

「きみはペット」に使われていた原っぱで、
バドミントンをしたり、フリスビーをしたり、
園内を歩き回ったり。

遊びつかれてくたくたになりながらも、
帰りは、吉祥寺で途中下車して、
久しぶりに「はと時計」へ。
毎週末のように行っていた時期もあるのに、
引越してからは、吉祥寺に行くことも無くなってしまい。

こっちに引越してきて、ちょうど一年が経った。

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(万葉集 巻四 661)
こひこひて あへるときだに
うるはしき ことつくしてよ ながくともはば
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by hapipi_hapipi | 2007-05-04 11:53 | 恋=本文=

万葉集 巻二 88

秋の田の穂の上に霧らふ朝霞何処辺の方にわが恋ひ止まむ

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(秋の田の稲穂の上にかかる朝霞のような私の恋は、
 どの方角に晴れ渡るのだろう。)

恋心が、田のような低地にわだかまって動かない霞に喩えられている。
題詞では、磐の姫が仁徳天皇を恋う歌であるとされている。

恋の成就。希望。

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私がよく遊びに行くブログの一つであるksksk312さんの「HOPE」が、
今週のピックアップブロガーに選ばれたとのこと。
おめでとうございます!!

→5/1 今週のピックアップブロガー紹介記事:「HOPE」のksksk312さん登場!

恐縮ながら、
記事内で、お気に入りブログの一つとして紹介していただきました。

***

一昨日、夫にksksk312さんの「HOPE」の話をした矢先の出来事。
ここ数日、良い偶然が続いている。

「HOPE」というタイトルには、個人的にとても思い入れがある。

好きなアーティストベスト3に入るラーシュ・ヤンソンに、
同名の曲があり、ksksk312さんのブログに遊びに行くたびに、メロディが浮かぶ。

ラーシュ・ヤンソン『HOPE』

    パンドラが箱を開けたとたん、
    あらゆる災いが飛び出したけど、
    希望だけは残された。
    大切なのは心をリフレッシュして、
    望みを持つこと。
    (http://www.lars.jp/cd-hope.html)

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写真提供:Yoko

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(万葉集 巻二 88)
あきのたの ほのへにきらふ あさかすみ
いつへのかたに わがこひやまむ
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by hapipi_hapipi | 2007-05-02 02:15 | 恋=本文=

万葉集 巻三 409

一日には千重波しきに思へどもなぞその玉の手に巻きがたき

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(一日のうちに1,000回も、千重の波が重なるように思っているのに、
 どうしてその玉を手に巻くのは難しいのだろう。)

大好きなブログの一つ、
「パンダから君へ」

パンダさんの写真には、いつも癒されている。
特に、空の写真が大好きだ。

仕事をしているときには、お昼休みによく見ていたなぁ。
一日の仕事を終え、
家に帰ってから見るパンダさんの写真からは、
ぬくぬくほんわかしたエネルギーをもらっていた。

そのパンダさん愛犬、あづちゃんが主役の「写真家の犬」で展開中のキャンペーン(?)
"毎日壁紙プレゼント"に、見事、当選!嬉しい!!

「写真家の犬」は、写真集『トイプードルあづきのパリ日記』にもなっている。
もちろん、我が家にもあり、今は、ベッドサイドに置いてある。

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by hapipi_hapipi | 2007-02-25 11:34 | 恋=本文=

万葉集 巻八 1653

今の如心を常に思へらばまづ咲く花の地に落ちめやも

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(今のように、心を変えずに思っていたら、
 最初に咲く花のように、簡単に地に落ちてしまうことがあるだろうか。)

この花が「梅」を指していることは、
歌に先立つ題詩から分かる。

花が散るというのは、
恋の失敗の比喩だと解釈されている。

***

昨日、岸田今日子が亡くなっていたことを知った。
岸田今日子と聞いて、最初に思い出すのは、
ムーミンのパペットアニメ。

一人で、登場人物すべての声を担当している。

2003年の夏、
渋谷シネクイントでモーニングショーをしていて、
何回か見に行った。懐かしい。

今でも、定期入れに、チケットの半券が入っている。

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by hapipi_hapipi | 2006-12-23 20:43 | 恋=本文=

万葉集 巻四 657

思はじと言ひてしものを朱華色の変ひやすきわが心かも

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(もう恋なんてしないと言っていたのに。朱華色のように変わりやすい私の心よ。)

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友達を呼んでの結婚記念パーティーをやりたいとずっと思っていた。

パーティーと言っても、気取った堅苦しいものではなく、
同窓会を兼ねた飲み会感覚のパーティー。

結婚したのは、6月なのに、
いろいろとばたばたしていたら、いつの間にか11月。

そして、11/11、無事に実現。

反省点もたくさんあるし、
一人一人の人とゆっくり話すことができなかったのは心残りだけど、
幸せな時間を過ごすことができた。
来てくれた友達に心から感謝している。ありがとう。

この絵は、高校の友達からのプレゼント。

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by hapipi_hapipi | 2006-11-15 21:32 | 恋=本文=

万葉集 巻十一 3002

あしひきの山より出づる月待つと人には言ひて妹待つわれを

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(山から出てくる月を待っていると人には言って、恋人を待つ私よ。)

単純な発想だけど、
11月が近づくと、『November Rain』を思い出す。

今年も、10月の半ば頃、
無性に聞きたくなって、よく聞いていた。
ちょうど、天気の悪い日が続いていた時期。

不思議なもので、11月になってしまった今は、
特に聞きたい気分にはならない。
毎日、気持ち良い天気だからというのもあるのかな。

季節(イベント)と曲を結びつけて記憶している曲は他にもある。

マフラーや手袋が必要なくらい寒くなってくると、
『星屑の街』を思い出す。
思い出が曲を美化しているのか、大好きな曲だ。

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by hapipi_hapipi | 2006-11-04 11:30 | 恋=本文=

万葉集 巻二 208

秋山の黄葉を茂み迷ひぬる妹を求めむ山道知らずも

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(秋山の黄葉が茂っているので、
 道に迷ってしまった恋人を探しにいきたいのだが山道が分からない。)

柿本人麻呂の泣血哀慟歌(きゅうけつあいどうか)の一つ。
妻が死に、血の涙を流し、
歎き悲しんで作った歌とされている。

この歌の前にある長歌との関係で、
妻というよりは、恋人だったことが分かる。

黄葉が美しいから、山に入り、道に迷ってしまった恋人。
愛する恋人を探しにいきたいのに、黄葉が茂っているために、
道が分からない。

映画のワンシーンのような、美しさがある。

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by hapipi_hapipi | 2006-10-19 08:18 | 恋=本文=