<   2006年 03月 ( 4 )   > この月の画像一覧

万葉集 巻五 820

梅の花今盛りなり思ふどちか挿頭にしてな今盛りなり

***

(梅の花は今が盛りだ。仲の良い同士で、梅の花を頭に挿そう。今が盛りだよ。)

春の力を体に取り込むために、
梅の花を頭に挿す。

本来の意味は、飾りではなくて、儀式。
髪飾りの起源はここにあるのかな。

成人式・卒業式と、
母親に選んでもらった髪飾りをつけた。
白梅の髪飾り。

成人式のときは、生花をつけている子も多かったな。

卒業式シーズンのこの時期、
袴姿の女の子を見ながら、少し胸が痛くなる。

一年が過ぎた…と感じる。

***
[PR]
by hapipi_hapipi | 2006-03-20 06:14 | 植物=本文=

万葉集 巻七 1271

遠くありて雲居に見ゆる妹が家に早く至らむ歩め黒駒

***

(遠く、雲の彼方に見える恋人の家に早く着きたい。進め、黒駒よ。)

一つ前の記事に載せた、3441の類似歌。

黒駒は、黒い馬。神なる馬。
古代では、「黒」は神の宿る色と考えられていた。

万葉集中で「黒」のつく言葉には、
黒木
黒酒
黒髪
黒馬(黒駒)
黒牛
などがある。
[PR]
by hapipi_hapipi | 2006-03-18 23:04 | 恋=本文=

万葉集 巻十四 3441

ま遠くの雲居に見ゆる妹が家にいつか到らむ歩め吾が駒

***

(遥か遠く、雲の彼方に見える恋人の家に、早くたどり着こう。 進め、私の馬よ。)

あと少し。
もうすぐ会える。

前進あるのみ!!

***

この歌は、作者の記録が残されていない。
人麿歌集の中の一首だが、人麿の作というわけではない。

人麿歌集に収録されていることとも関係するが、
流伝歌(現代でいうところの流行歌)の一首で、
類似の歌も多く、広く歌われた歌。

この歌が収録されている巻十四は、東歌が収録されている。
都の歌ではなく、東国の人たちの歌。
東国というのは、
現代の、静岡県・長野県よりも東側の地域のこと。
関東だけでなく、東北地方まで含んで、東国。

東歌は、
上総国の歌・下総国の歌、信濃国の歌、伊豆国の歌・・・というように、
国ごとに分類されているが、
その中でも、この歌は、
「どこの国の歌か分からない歌」とカテゴライズされている。
[PR]
by hapipi_hapipi | 2006-03-16 22:36 | 恋=本文=

万葉集 巻八 1652

梅の花折りも折らずも見つれども今夜の花になほ如かずけり

***

(梅の花を、手折ることもあれば、木に咲くままにと見てきたけれど
今夜の花に及ぶものはなかった)

日曜日、東京都美術館まで、
若冲の『月下白梅図』を見に行ってきた。

開館時間に入館して、
誰も居ない空間で見たかったのだけど、
計画倒れに終わってしまった。

今年は、梅の花を見る機会がないなぁと思っていたら、
今週に入って、毎日(少し遠くからだけど)梅の花を見ることができている。

もしかしたら、
私が気がつかなかっただけで、
これまでにも梅の木の横を通っていたのかもしれないな。
[PR]
by hapipi_hapipi | 2006-03-08 21:52 | 植物=本文=