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万葉集 巻八 1498

暇無み来ざりし君に霍公鳥われかく恋ふと行きて告げこそ

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(暇が無くて来なかったあなたに、
 霍公鳥よ、わたしはこのように恋うていると、行って告げて欲しい。)

坂上郎女の歌。

古代の人々は、
カッコウとホトトギスを混同して認識していたのではないかと論じられるが、
その根拠として取り上げられる歌の一つだ。

「かく恋ふ」という語が、
カッコウの鳴き声、「カッコー」を聞きなしたものと指摘されている。

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by hapipi_hapipi | 2006-10-27 07:33 | 動物=本文=

万葉集 巻三 428

隠口の泊瀬の山の山の際にいさよふ雲は妹にかもあらむ

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(隠口の泊瀬の山のあたりをただよっている雲は、愛しい人でもあろうか。)

この歌も人麻呂の歌。

火葬の煙と、山にただよう雲を重ねている。
愛する人の魂が、すーっと消えずに、残っている。

一つ前の208番歌もそうだが、
死者の魂が山に入っていくという、山中他界観を示している。
古代の人々が死をどのようにとらえていたかが分かる。

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大切なものがふえていくと、失うことの恐さもふえていく。
大切なものを失ってしまったとき、
どうやってそれを説明し、受け入れていくか。

208番歌に戻ってしまうが、208番歌は、
黄葉の美しさに惹き寄せられ、山に入り、道に迷ってしまったために、
愛する人がこの世からいなくなってしまったと、死の理由を説明する。

自分の意思ではなく、
相手(人・事物・事象etc)に惹き寄せられてしまうということはあると、
私は思っている。

自分の意思ではないと言っても、
こちらの側に、惹き寄せられてしまう態勢があるからだけど。

現代の考え方では、深層心理だと説明されてしまう。

宗教っぽいが、
簡単に惹き寄せられないような、強固な魂を作りたい。

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by hapipi_hapipi | 2006-10-20 08:16 | 空=本文=

万葉集 巻二 208

秋山の黄葉を茂み迷ひぬる妹を求めむ山道知らずも

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(秋山の黄葉が茂っているので、
 道に迷ってしまった恋人を探しにいきたいのだが山道が分からない。)

柿本人麻呂の泣血哀慟歌(きゅうけつあいどうか)の一つ。
妻が死に、血の涙を流し、
歎き悲しんで作った歌とされている。

この歌の前にある長歌との関係で、
妻というよりは、恋人だったことが分かる。

黄葉が美しいから、山に入り、道に迷ってしまった恋人。
愛する恋人を探しにいきたいのに、黄葉が茂っているために、
道が分からない。

映画のワンシーンのような、美しさがある。

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by hapipi_hapipi | 2006-10-19 08:18 | 恋=本文=

万葉集 巻八 1513

今朝の朝明雁が音聞きつ春日山黄葉にけらしわが情痛し

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(今朝の夜明けに雁の鳴き声を聞いた。
 春日山が黄葉したようだ。私の心はせつなくなる。)

雁の鳴き声で、春日山が黄葉したことを知る。
心がせつなくなるのは、春日山の黄葉が早く見たいから。

早く見たいと言うと、
今の私は、どうしても、『ZOO KEEPER 』がちらちらと…。

先日、実家に行った際、
兄の前で『ZOO KEEPER 』を実演しながら薦めていたら、
横から、母が乱入してきた。
私と兄で、「母には無理」と言っているのに聞かず。
仕方がないのでルールを説明したところ、
母は、その後、
明け方の4時近くまでやっていたというから驚いてしまう。

そんな何時間もやり続けられる母の気合と根性(意地?)に感服しながらも、
時間制限があり、素早い動きを要求されるゲームは、
心にも体にも悪かろう、と思い、
数日後、"心にも体にも良さそうなゲーム"として、
『水玉潰し』をメールで紹介した。
でも、こちらには見向きもせず、
『ZOO KEEPER 』ばかりやっているらしい。
困ってしまう。

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by hapipi_hapipi | 2006-10-17 08:05 | 季節=本文=

万葉集 巻七 1161

家離り旅にしあれば秋風の寒き夕に雁鳴きわたる

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(家を離れて旅にあると、秋風が肌寒い夕に雁が鳴きわたる)

夏休み後半から取り憑かれているゲームがある。
ZOO KEEPER
(最初に30秒くらいの広告があります!)

サンバ調の軽快な音楽に、
どんどんテンションも上がっていく。
LEVEL8まではスムーズに行くのだけど、
その後が…。
クリアするとどうなるのか気になってしまう。

ただ、こんなことしている場合じゃない。

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by hapipi_hapipi | 2006-10-13 07:38 | 旅=本文=

万葉集 巻十一 2590

石根踏む夜道行かじと思へれど妹によりては忍びかねつも

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(石を踏む険しい山の夜道は行くまいと思うのだが、
 恋人によって、我慢できなくなってしまった)

山を越えてやってくる男。

相手に引き寄せられ、
行かないつもりだったのに来てしまった。

女の魅力を示すと同時に、男の想いの強さが示されている。

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by hapipi_hapipi | 2006-10-12 07:28 | 恋=本文=

万葉集 巻八 1617

秋萩に置きたる露の風吹きて落つる涙は留めかねつも

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(秋萩の葉に置かれた露が風に吹かれて落ちるように、私の涙も落ちてしまい、
 涙を留めることができない)

フランスで公共の場が全面禁煙になるというニュース。

私はタバコの煙が大嫌いなため、うらやましい。
嫌いなだけでなく、
煙のせいで、湿疹が出てしまうこともある。

タバコの煙が嫌で、
入りたくても入れないレストラン・カフェ...
行きたくても行けないライブ・飲み会etc...

自分の意思でお店が選べるときは、
基本は、全面禁煙のお店にしか入らない。

タバコを吸う人にしてみれば、
至福のひと時が奪われてしまうのは、かわいそうな気もする。

一人でも多くの喫煙者・非喫煙者ともに
満足する環境を作り出せないのだろうか。

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by hapipi_hapipi | 2006-10-10 07:40 | 恋=本文=

万葉集 巻十 2266

出でて去なば天飛ぶ雁の泣きぬべみ今日今日といふに年そ経にける

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(ここを出ていってしまったら、天を飛ぶ雁のように泣くに違いないので、
 今日こそは、今日こそは、と言っているうちに、一年が経ってしまった。)

胃が痛くなる程の夢見の悪さで目を覚ました。
夢を見て、胃が痛くなるなんて、初めての経験だ。

内容は、新学期初日の目覚めにふさわしく、
逃げても逃げても追いかけられる、追われる夢。
苦笑してしまった。

贅沢過ぎる、2ヶ月間の夏休みが終わった。

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by hapipi_hapipi | 2006-10-06 13:54 | 時間=本文=