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万葉集 巻二 169

あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも

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(太陽は照らすけれでも、夜を渡る月が隠れてしまうのは惜しいことだ。)

「あかねさす」と「ぬばたまの」は枕詞。

「あかねさす」は、私が一番好きな枕詞だ。
たぶん、「あかね」という言葉が好きなのだろう。

「あかねさす」は、「あか(あけ)」+「ね」+「さす」。

  「あか(あけ)」→明け。明るくなること。夜明け。
  「ね」→根。根本。元。

  「あかね」→明るくなる根本。色のイメージは、太陽が昇る直前の朝焼け。

「あかね」の語源を「赤根」と考えると分かりやすいが、
「あか」を「赤」に置き換えることには、異論を唱える研究者もいる。

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オーストラリアに1年間留学していた友人に、
100枚以上の写真を見せてもらった。

友人のアルバムを見ていてる私の手が止まる写真が、
ことごとく、空・海・花の景なのだ。

空・海・花の写真が好きなのは、自覚していたが、
ここまで露骨にあらわれると、笑ってしまう。

空の写真の中では、朝焼けと夕焼けが好きだ。
そういえば、夕焼けの写真に出会うことは多いが、
朝焼けの写真に出会うことはあまりない。
(写真家さん、ぜひ早起きしてください!)

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あかねさす ひはてらせれど
ぬばたまの よわたるつきの かくらくをしも
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by hapipi_hapipi | 2007-04-13 09:56 | 空=本文=

万葉集 巻十 1879

春日野に煙立つ見ゆ少女らし春野のうはぎ採みて煮らしも

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(春日野に煙が立ち登るのが見える。少女が春野の嫁菜を摘んで煮ているようだ。)

春の訪れを詠んだ歌。
「うはぎ」は、嫁菜(よめな)の古名。

春菜を摘んで煮て食べることは、
春の生命力を体に取り入れることになる。

嫁菜は関西に生育していて、
関東では、関東嫁菜という品種になるらしい。
興味しろいことに、嫁菜が食べられるのに対し、
関東嫁菜は食べられないようだ。

嫁菜の胡麻和え、食べてみたいな。

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かすがのに けぶりたつみゆ
をとめらし はるののうはぎ つみてにらしも
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by hapipi_hapipi | 2007-04-11 21:25 | 季節=本文=

万葉集 巻十七 3965

春の花今は盛りににほふらむ折りて插頭さむ手力もがも

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(春の花は今を盛りに美しく色づき香っているのだろう。
 枝を折って挿頭にする手力があったらなあ。)

3月に、京都に行ってきた。
目的はただ一つ。
大徳寺聚光院の四季花鳥図を見るため。

聚光院に行くのは二回目。
前回は、大学のゼミで特別拝観させてもらったため、
完全独占状態で見ることができたのに、
四季花鳥図だけは、美術館に貸し出し中のために、
残念ながら見ることができなかった。

冬の特別拝観期間が終わったら、全ての襖絵が
京都国立博物館に寄託されると聞き、
急遽、見に行ってきた。

"聚光院"という本来の居場所で見られる
最後のチャンスになるかもしれないということで。
(里帰り企画とかもありそうだけど…)

前回の訪問から4年の時間が流れている。

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はるのはな いまはさかりに にほふらむ
おりてかざさむ たぢからもがも
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by hapipi_hapipi | 2007-04-07 14:22 | 植物=本文=

万葉集 巻四 620

初めより長くいひつつたのめずはかかる思に逢はましものか

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(最初から、末長くなどと言って期待させなければ、
 私はこんな辛い思いに合わなかったものを。)

3月から4月にかけての時期は、
自分でも不思議なくらいパワーが湧いてくる。

最近の気分は、「アオゾラペダル」。

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はじめより ながくいひつつ たのめずは
かかるおもひに あはましものか
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by hapipi_hapipi | 2007-04-05 13:22 | その他=本文=