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万葉集 巻十七 3972

出で立たむ力を無みと籠り居て君に恋ふるに心神もなし

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(外に出かけていこうとする力が無く、引きこもってあなたを恋しく思っていると
 心がぼんやりしてしまう。)

大伴家持の歌。
万葉集に、こんな歌があったことに驚いた。

「心神もなし(こころともなし)」という表現が興味しろい。
"こころもとなし"は聞き慣れているけど、
"こころともなし"は、聞き慣れない。

"こころどもなし"と、濁点をつける注釈書もある。

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(万葉集 巻十七 3972)
いでたたむ ちからをなみと
こもりいて きみにこふるに こころともなし
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by hapipi_hapipi | 2007-07-22 20:31 | 恋=本文=

万葉集 巻十 1938

旅にして妻恋すらし霍公鳥神名備山にさ夜更けて鳴く

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(旅で霍公鳥も妻恋するようだ。神名備山で夜更けに霍公鳥が鳴いている。)

先月から、期せずして、
『般若心経』の勉強をしているのだが、
分かりやすい注釈書がなく、難航している。

『般若心経』中に登場する、
「六識」についての思想が興味しろい。

「六識」とは、認識作用のことで、
眼識(げんしき)…見る心
耳識(にしき)…聞く心
鼻識(びしき)…嗅ぐ心
舌識(ぜっしき)…味わう心
身識(しんしき)…触れる心
意識(いしき)…思う心

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感と、
現代で言うところの第六感(?)。

この、「意識」だけは、現代でも一般的に使われている。

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写真提供:Yoko

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(万葉集 巻十 1938)
たびにして つまこひすらし ほととぎす
かむなびやまに さよふけてなく
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by hapipi_hapipi | 2007-07-05 22:15 | 音景色=本文=

万葉集 巻十五 3782

雨隠り物思ふ時にほととぎすわが住む里に来鳴き響もす

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(雨隠りをし、物思いに耽っている時、
 ほととぎすは私が住んでいる里にやって来て鳴き声を響かせる。)

中臣朝臣宅守から狭野茅上娘子への贈答歌の一つ。

この歌が収録されている巻十五は、
前半が天平八(736)年の遣新羅使歌、
後半は、天平十一(739)年頃、
越前に配流された中臣朝臣宅守と狭野茅上娘子との贈答歌
という構成をとっている。

「雨隠り(あまごもり)」は、
雨が降って、家に隠ること。雨に降り込められること。

古代では、雨が降ったら、
外出してはいけないと考えていたようだ。

「雨障み(あまつつみ)」という言葉もある。

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雨は苦手だ。

学部時代は、
雨が降ると、「雨障み」と理由付けして、よく休んでいた。
今でも休みたくなる。

休日に雨が降った場合、
外出するのは、本当に重要な用事のときだけで、
基本は家にいることに慣れて育ったため、
(両親の出不精さに疑問を感じることなく育ったため…)
あるとき、雨の日に、"えいやっ"と気合を入れて出かけて、
意外と人が多いことにびっくりした覚えがある。

すっきりしない天気が続いている。

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写真提供:Yoko

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(万葉集 巻十五 3782)
あまごもり ものもふときに
ほととぎす わがすむさとに きなきとよもす
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by hapipi_hapipi | 2007-07-03 20:29 | 音景色=本文=