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万葉集 巻五 827

春されば木末隠れて鶯そ鳴きて去ぬなる梅が下枝に

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(春になると梅の梢に姿を隠して鶯が鳴き渡っている、下枝と行き来しながら。)

鶯の鳴き声で目を覚ます…。
まさか現実になるとは思ってもいなかった。

先々週、生まれて初めて、鶯の鳴き声を聴いた。
そのときは、二声くらいで、すぐに、聴こえなくなってしまった。

そして、一昨日の朝。
鶯の鳴き声で目を覚まし、
しばらく、そのまま鶯の鳴き声を聴いていた。
居ても立ってもいられなくなり、隣で寝ている夫を起こしたら、
乗り気になってくれ、寝起きのまま、急いで一緒に見に行った。

声がするほうに歩いていき、姿を見つけた瞬間の嬉しさ。
良い土日のスタートになったのかな。

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「木末(こぬれ)」は「木(こ)の末(うれ)」のこと。

「去ぬ(いぬ)」は、
梅の梢の下のほうと上のほうを行き来する鶯が、
こんもりした下枝に隠れて見えなくなる様子を表している。

「いぬ(去ぬ・往ぬ)」の類義語、「いく(行く・往く)」。
「いぬ」は、人が亡くなったときにも使われる語で、
その場所から消えてなくなる、いなくなる、見えなくなる意。
「いく」は目的地に向かって進行する意が強い。

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by hapipi_hapipi | 2007-03-26 08:55 | 音景色=本文=

万葉集 巻五 820

梅の花今盛りなり思ふどちか挿頭にしてな今盛りなり

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(梅の花は今が盛りだ。仲の良い同士で、梅の花を頭に挿そう。今が盛りだよ。)

春の力を体に取り込むために、
梅の花を頭に挿す。

本来の意味は、飾りではなくて、儀式。
髪飾りの起源はここにあるのかな。

成人式・卒業式と、
母親に選んでもらった髪飾りをつけた。
白梅の髪飾り。

成人式のときは、生花をつけている子も多かったな。

卒業式シーズンのこの時期、
袴姿の女の子を見ながら、少し胸が痛くなる。

一年が過ぎた…と感じる。

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by hapipi_hapipi | 2006-03-20 06:14 | 植物=本文=

万葉集 巻五 842

わが宿の梅の下枝に遊びつつ鶯鳴くも散らまく惜しみ

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(わが家の梅の木の下枝辺りを飛び交いながら鶯が鳴いている。
上枝辺りで鳴いて花が散ってしまわないように。)

鶯が、木の枝を飛び交う姿が浮かぶ。

梅の花が散らないように、
木の上のほうには行かず、下のほうを飛び交いながら鳴いていると詠まれている。

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花より団子。
梅が枝餅が食べたくなってきた…。

梅が枝餅歴は、まだ2回だけど、
すっかり、魅了されてしまった。

出来ることなら、
天満宮の参拝道で作りたてを食べてみたい。
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by hapipi_hapipi | 2006-02-23 22:49 | 音景色=本文=

万葉集 巻五 837

春の野に鳴くや鶯懐けむとわが家の園に梅が花咲く

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(春の野に鳴いている鶯を呼び寄せようと、わが家の庭で梅の花が咲く)

季節の訪れは、
山→野→都と、山から順々にやってくる。

野で鳴いている鶯を、こちらの側(都)まで呼び寄せようと、
梅の花が咲く。

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昨日、豆まきができなかった。
毎年欠かさずやっていたのに。
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by hapipi_hapipi | 2006-02-04 09:32 | 音景色=本文=

万葉集 巻五 837

春の野に鳴くや鶯懐けむとわが家の園に梅が花咲く

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(春の野に鳴いている鶯をわが家の庭に呼び寄せようと梅の花が咲く)

春の訪れは鶯によってもたらされる。梅は春の花。
鶯も梅も季節の象徴である。

野で鳴いている鶯を、家の庭に呼び寄せようと梅の花が咲く。
この歌からは、
季節の鳥がやってきてから花が咲くのではなく、植物の変化のほうが先で、
その後に鳥がやってきたことが分かる。

面白いのは、鳥の鳴き声がきっかけで花が咲いている点だ。
都の中に鶯がやってくるのと、都の家の庭に咲く梅の花の変化では、
梅の花の変化のほうが先ではあるのだが、
その際、「都」の前段階である、「野」の空間で鶯が鳴いたために、
「都」の梅に変化が顕れているのだ。

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今は、春と言えば桜。
桜の開花が本格的な春の到来と感じる人が多いのではないだろうか。
これは、時代による文化の違いだから別に問題でもなんでもないが。
私は桜よりも梅の花が好きだな。

桜と聞くと思い出す景色がいくつかある。ベスト3の発表!
1位 森林公園の桜吹雪
…小学校低学年の頃かな。
マラソン大会出場のために行った森林公園での桜吹雪。
両親が、「こんなの初めて!」とはしゃいでいたのが懐かしい。

2位 図書館3階からの桜
…大学3年から4年になるときの春休み。
窓から見る景色が一面桜。図書館には人がほとんど居なくて、
贅沢な景色を独占してた。

3位 小さな頃から慣れ親しんだ地元の桜並木。
…幼稚園の頃かな。
週末に家族で、桜並木の下を自転車で通ったときの景色。
自転車の後ろに乗ってた感覚まで思い出す。
私が大学入学した春までは、近くの公園に家族で桜を見に行ってたな。
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by hapipi_hapipi | 2005-03-26 12:03 | 音景色=本文=