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万葉集 巻十一 2785

咲く花は過ぐる時あれどわが恋ふる心のうちは止む時もなし

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(咲く花はいつかは散ってしまうときがくるけれども、
私があなたを恋しく思う気持ちは、果てることはない)

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by hapipi_hapipi | 2006-04-06 20:10 | 恋=本文=

万葉集 巻十一 2654

君に恋ひ寝ねぬ朝明に誰が乗れる馬の足音そわれに聞かする

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(あなたを思って寝られなかった夜明けに、誰かが乗った馬の足音を私に聞かせてくるよ)

恋人の訪れがなく、一人、恋人を思いつづけた夜明けに、
外から聞こえてくる馬の足音を聞いている。

聞いているというよりは、聞かされている。
音が聞こえてきてしまう。

一夜を共にした恋人のところから、馬に乗って帰っていく誰か。

この歌での馬の足音は、
どこかの誰かは、幸せな時間を過ごしたことを知らせる音になっている。

同じ音でも、
聴く人・聴く状況によって、いろんな意味付けがされる。

そんな音の世界を垣間見るのがおもしろい。

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by hapipi_hapipi | 2005-11-26 13:50 | 音景色=本文=

万葉集 巻十一 2679

窓越しに月おし照りてあしひきの嵐吹く夜は君をしそ思ふ

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(窓越しに月が照っているのが見える。嵐が吹く今晩は、あなたのことが思われるよ。)

月が出ているから、会えるはずの夜なのに、
嵐のせいで、恋人に会えない。

最初から会えないと分かっているのと、
会えると思っていたのが会えないのとでは
気の持ちようが違ってくる。

でも天気のせいとなれば、
仕方ない。
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by hapipi_hapipi | 2005-07-26 20:51 | 恋=本文=

万葉集 巻十一 2506

言霊の八十の衢に夕占問ひ占正に告る妹はあひ寄らむ

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(言霊の満ち満ちた道の集まる辻で夕占(ゆうけ)をしてみると、占いは告げた。
愛しい人は、私になびくだろうと。)

恋占いの歌である。
「夕占」というのは、夕方、道に出て、範囲を決め、通りかかる人がそこに入ったら、
その人に話し掛けて、その答えのことばによってうらなう占いのこと。

「言霊」はことばの力。霊力。
呪文や、祈りの文言。これらは、ことばの力の良い例だろう。

日々の生活の中で、
誰かのちょっとした一言に、落ち込んだり、元気をもらったりする。

嬉しい一言、ショックだった一言とか、
ずっと覚えてる。

ショックだった一言が、笑って話せるようになると、
うじうじしてた気分がなくなる。

嬉しかった一言は、何年経っても、
思い出す度に、力をもらったりする。
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by hapipi_hapipi | 2005-04-12 22:46 | 恋=本文=

万葉集 巻十一 2458

朝霜の消なば消ぬべく思ひつついかにこの夜を明してむかも

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(朝露が消えるなら消えてもしまいそうに恋人を思い続けて一体どうこの夜を明かしましょう)

感覚で歌を解釈…。

恋人に会えない夜。
この歌は、恋人への思いを夜明けの露に喩えているのか。
それとも、恋人に会えない自分自身の脆さを、露に喩えているのか。
最初にそんなことを感じた。

短歌は、5・7調で読むのが基本。
「朝霜の消なば消ぬべく」がひとまとまりになる。

文法的には間違っていると言われてしまいそうだが、
朝露がいつかは消えるように、
恋人に会えなくて、ただただ恋人を思っているこの夜も、いつかは明ける。
一人で過ごす今夜は、どう過ごしましょう。
と解釈したいところだ。
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by hapipi_hapipi | 2005-04-05 22:11 | 恋=本文=