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万葉集 巻十五 3782

雨隠り物思ふ時にほととぎすわが住む里に来鳴き響もす

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(雨隠りをし、物思いに耽っている時、
 ほととぎすは私が住んでいる里にやって来て鳴き声を響かせる。)

中臣朝臣宅守から狭野茅上娘子への贈答歌の一つ。

この歌が収録されている巻十五は、
前半が天平八(736)年の遣新羅使歌、
後半は、天平十一(739)年頃、
越前に配流された中臣朝臣宅守と狭野茅上娘子との贈答歌
という構成をとっている。

「雨隠り(あまごもり)」は、
雨が降って、家に隠ること。雨に降り込められること。

古代では、雨が降ったら、
外出してはいけないと考えていたようだ。

「雨障み(あまつつみ)」という言葉もある。

***

雨は苦手だ。

学部時代は、
雨が降ると、「雨障み」と理由付けして、よく休んでいた。
今でも休みたくなる。

休日に雨が降った場合、
外出するのは、本当に重要な用事のときだけで、
基本は家にいることに慣れて育ったため、
(両親の出不精さに疑問を感じることなく育ったため…)
あるとき、雨の日に、"えいやっ"と気合を入れて出かけて、
意外と人が多いことにびっくりした覚えがある。

すっきりしない天気が続いている。

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写真提供:Yoko

***

(万葉集 巻十五 3782)
あまごもり ものもふときに
ほととぎす わがすむさとに きなきとよもす
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by hapipi_hapipi | 2007-07-03 20:29 | 音景色=本文=

万葉集 巻十五 3581

秋さらば相見むものを何しかも霧に立つべく嘆きしまさむ

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(秋になったら逢えるものを。どうして、霧に立つような嘆きをなさるのでしょう。)

本屋さんで手にとったのは、島本理生の「ナラタージュ」。
パラパラめくるつもりで手にとったのに、
140ページ近くを立ち読みしていた。

最近は、恋愛小説を読むことはほとんどない。

「買って帰れば?」との勧めを断り、家に帰ったところ、
結局、夜になって、無性に続きが読みたくなってしまった。

近所の本屋さんは、もう閉まっている。
僅かな期待を持って、BOOK-OFFに。

「ナラタージュ」は置いてなく、
代わりに、「シルエット」を買って帰った。
それで、納まるわけもなく…。

次の日、
抜歯に向かう道中のお供にするために、買ってから乗車。

それでなくてもどきどきしているのに、
わざわざ、どきどきを増加させることをしなくても良いのに。

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by hapipi_hapipi | 2006-09-06 08:11 | 季節=本文=

万葉集 巻十五 3579

大船に妹乗るものにあらませば羽ぐくみ持ちて行かましものを

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(大船に妻が乗れるものならば、羽に包むように大切にして連れて行くものを)

親知らずダイエット。

抜歯後で、固形物が食べられないから、
痩せてしまうと思いきや…、
  黒ゴマプリン
  かぼちゃプリン
  杏仁豆腐
  すりおろし梨
  にんじんスープ
  バナナ&ブルーベリージュース
  胡麻豆腐etc
杞憂に終わりました。

昨日の抜歯は、あっという間に終了。

今回抜いたところが落ち着いたら、
もう一本も抜く予定。

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by hapipi_hapipi | 2006-09-05 21:45 | 恋=本文=

万葉集 巻十五 3589

夕さればひぐらし来鳴く生駒山越えてそ吾が来る妹が目を欲り

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(夕方になるとひぐらしが来て鳴く生駒山を越えてこそ私はやって来る。
 妻に会いたくて。)

夕日の光と虫の音。視覚と聴覚の饗宴。

昨日の夕方は、
ハプニングが相次ぎ、大変な時間だった。

といだお米を炊飯器に移し入れようとしたら、
床に散蒔いてしまい…。
それだけでもダメージが大きかったのに、
こぼしたお米を片付けていたら、トースターを落とし…。
落としたトースターを受け止めようとしたら、
受け止められなかった上に、バーミックスを足に落とし…。
スリッパをはいていたお陰で、
大事には至らなかったのが救い。

なんとか掃除を終え、
心機一転、夕飯の準備に取り掛かっていたら、
指を切ってしまい…。
料理中に、出血を伴うケガをするのは、初めてのこと。

「朝の夢見が悪かったからな」、と、夢のせいにしておく。

夜には、洋ナシのタルトが届き、ダメージ回復!
と思いきや、
夜中、3時頃に、幻覚(?)を見てしまう。
寝ぼけていただけだろうけど、ヒヤリとした。

今日は一日、良い日になりますように★
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by hapipi_hapipi | 2006-08-22 07:24 | 音景色=本文=

万葉集 巻十五 3582

大船を荒海に出しいます君障むことなく早帰りませ

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(大きな船を荒海に出しているあなたよ。何事もなく、早く帰ってきてください。)

古代の旅は、大半が、仕事ででかけるためのもの。
都から地方へ、役人が出かけていく。

母が父を仕事に送り出すときの光景が好きだ。
もちろん、帰ってきたのを迎えるときも。
物心ついたときから見てきた光景。

離れている間は、祈ることしかできない。
何事もなく、早く帰って来れますように。

***

仕事柄、
突然の障害対応で、突然夜勤になったり、
タクシー帰りになる"お父さん"を見ることが多かった。
夜中・休日関係なく呼び出されていく"お父さん"たち。

私がその"お父さん"の娘で、
休日に一緒に遊んでいて、突然、仕事に呼び出されたら、
「行かないでよ~」と言ってしまいそうだな。と、ふと思ったけど、
同時に、
学生時代、夏休みや冬休み中の休日明けの月曜に、
「お父さんが居ないと、静かで良いね。」と母親と言ってたことを思い出した。
ひどい娘でごめんなさい…。
それでも、夜は、早く帰ってきて欲しいといつも思ってた。思ってる。

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by hapipi_hapipi | 2006-08-04 08:20 | 旅=本文=

万葉集 巻十五 3617

石走る滝もとどろに鳴く蝉の声をし聞けば都し思ほゆ

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(岩を流れ落ちる滝がとどろくほどに鳴く蝉の声を聞けば、故郷の都が思われる)

今日、蝉の鳴き声を聞いた。今年初。
私が気がつかなかっただけで、もっと前から鳴いていた可能性もある。
蝉の鳴き声を聞くと、夏だなぁと実感する。
蝉爆弾を見るようになると、夏の終わりを実感する。

虫全般が苦手だが、その中でも、蝉は特に苦手だ。
止まっていてくれたら大丈夫なのだが、
突然飛んだり、動き出したりするのがだめだ。
いつ飛ぶか分からないから、近くを通るのが怖い。

蝉が玄関近くに止まっているがために、
部屋に入れなかったこともある。

そういえば、去年の夏、
京浜東北線に乗っていたら、
電車の中に蝉が入ってきたことがある。
鳴きながら、車両のあちこちを飛び回っている蝉。
隣の車両に移るために動くことすら出来なくなり、固まっていた。

次の停車駅で、50代位のスーツ姿のおじさんが、
蝉をつかまえて、外に放した。
間違えて車中に迷い込んでしまった蝉のためにした行為だろうけど、
同じく、私も命拾いした気分だった。
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by hapipi_hapipi | 2006-07-12 22:20 | 音景色=本文=

万葉集 巻十五 3764

山川を中に隔りて遠くとも心を近く思ほせ吾妹

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(二人の間には山や川があり、空間的には遠く隔たっていても、
 心は近くに思っていてください、あなた。)

会えるのが当たり前になったら。
変わってしまうのかな。

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by hapipi_hapipi | 2006-04-27 22:08 | 恋=本文=

万葉集 巻十五 3580

君が行く海辺の宿に霧立たば吾が立ち嘆く息と知りませ

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(あなたが行く海辺の宿に霧が立ち込めたなら、それは私が嘆いている吐息だと
知ってください)

旅の歌。旅に出た恋人を待つ側の心境が歌われている。
古代では、霧は息だと考えられていた。息は魂のあらわれである。
魂が自然をコントロールしているのだ。

旅は現代とは違い、危険なものだった。
道中の安全の不安と、待つ側の心の不安が霧という形で表現されている。
霧が出ていると、視界も悪くなり、安全な状態ではない。
とは言うものの、霧の中に入ったとき、その霧が恋人の魂によるものだとしたら。
恋人の魂に守られているのだ。
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by hapipi_hapipi | 2005-03-24 23:00 | 旅=本文=