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万葉集 巻十 1938

旅にして妻恋すらし霍公鳥神名備山にさ夜更けて鳴く

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(旅で霍公鳥も妻恋するようだ。神名備山で夜更けに霍公鳥が鳴いている。)

先月から、期せずして、
『般若心経』の勉強をしているのだが、
分かりやすい注釈書がなく、難航している。

『般若心経』中に登場する、
「六識」についての思想が興味しろい。

「六識」とは、認識作用のことで、
眼識(げんしき)…見る心
耳識(にしき)…聞く心
鼻識(びしき)…嗅ぐ心
舌識(ぜっしき)…味わう心
身識(しんしき)…触れる心
意識(いしき)…思う心

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感と、
現代で言うところの第六感(?)。

この、「意識」だけは、現代でも一般的に使われている。

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写真提供:Yoko

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(万葉集 巻十 1938)
たびにして つまこひすらし ほととぎす
かむなびやまに さよふけてなく
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by hapipi_hapipi | 2007-07-05 22:15 | 音景色=本文=

万葉集 巻十 1981

霍公鳥来鳴く五月の短夜も独りし寝れば明しかねつも

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(霍公鳥がやって来て鳴く五月の夜は短いはずなのに、
 独りで寝ていると、夜明けが待ち遠しく、こらえきれなくなる。)

「短夜(みじかよ)」は、
万葉集中、この一例のみの言葉である。

夏の短い夜。

反意語は、秋の長い夜。
「長夜(ながよ)」が想像できるだろう。

夜が長いことを詠んだ歌は何例かあるが、
「長夜」という語を含んだ歌は、こちらも、一例(巻十・2302)しか確認できない。

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写真提供:Yoko

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(万葉集 巻十 1981)
ほととぎす きなくさつきの みじかよも
ひとりしぬれば あかしかねつも
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by hapipi_hapipi | 2007-05-07 16:41 | 音景色=本文=

万葉集 巻十 1879

春日野に煙立つ見ゆ少女らし春野のうはぎ採みて煮らしも

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(春日野に煙が立ち登るのが見える。少女が春野の嫁菜を摘んで煮ているようだ。)

春の訪れを詠んだ歌。
「うはぎ」は、嫁菜(よめな)の古名。

春菜を摘んで煮て食べることは、
春の生命力を体に取り入れることになる。

嫁菜は関西に生育していて、
関東では、関東嫁菜という品種になるらしい。
興味しろいことに、嫁菜が食べられるのに対し、
関東嫁菜は食べられないようだ。

嫁菜の胡麻和え、食べてみたいな。

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かすがのに けぶりたつみゆ
をとめらし はるののうはぎ つみてにらしも
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by hapipi_hapipi | 2007-04-11 21:25 | 季節=本文=

万葉集 巻十 1824

冬ごもり春さり来ればあしひきの山にも野にも鶯鳴くも

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(冬が過ぎて春がやって来ると、山にも野にも鶯が鳴き渡ることよ)

「こもる」は、すっかり蔽(おお)われること。
冬が包まれて消えてしまう。

「あしひきの」は、意味を汲んで漢字を当てると、「蘆檜木」。
(原文表記は足比木乃)
山につながる枕詞。

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昨日入ったカフェで、
ウィルキンソンのビンが並んでいるのを見て、
連鎖反応的に、口中に生姜が広がった。

炭酸飲料好きの兄と母は、
最近、ウィルキンソンのビン入りジンジャエールがお気に入りらしく、
大量に買い占めている。

実家に遊びに行ったときに飲んでみると、
「生姜!!」のインパクトが強烈。
一時期服用していた漢方薬のようだった。

今年に入ってから口にしたもので、
一番、印象に残っている味かもしれない…。
好き嫌いは別として。

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by hapipi_hapipi | 2007-02-23 09:07 | 季節=本文=

万葉集 巻十 2266

出でて去なば天飛ぶ雁の泣きぬべみ今日今日といふに年そ経にける

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(ここを出ていってしまったら、天を飛ぶ雁のように泣くに違いないので、
 今日こそは、今日こそは、と言っているうちに、一年が経ってしまった。)

胃が痛くなる程の夢見の悪さで目を覚ました。
夢を見て、胃が痛くなるなんて、初めての経験だ。

内容は、新学期初日の目覚めにふさわしく、
逃げても逃げても追いかけられる、追われる夢。
苦笑してしまった。

贅沢過ぎる、2ヶ月間の夏休みが終わった。

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by hapipi_hapipi | 2006-10-06 13:54 | 時間=本文=

万葉集 巻十 2273

何すとか君を厭はむ秋萩のその初花の歓しきものを

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(どうしてあなたを厭うことがあるでしょうか。秋萩のその初花は嬉しいものです。)

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by hapipi_hapipi | 2006-09-29 17:28 | 恋=本文=

万葉集 巻十 2310

蟋蟀のわが床の辺に鳴きつつもとな 起き居つつ君に恋ふるに寝ねかてなくに

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(蟋蟀が私の床の近くでしきりに鳴き続けている
 起きて座っていながらあなたを恋しく思っていると寝られないことよ。)

3月末に父方祖母が緊急入院してから、
毎週末、東京-名古屋間を往復している両親。

(不謹慎発言だけど)
病院での母は、生き生きしている。
看護婦をやっていただけあり、手際が良い。
素人よりは知識があるわけで、頼もしい。
ただ、心配もある。

母の性格もあるが、
"知っている"だけに、尚のこと、
「自分が行かないと…」という思いが強過ぎで、
父を置いて一人で行くことはあっても、
母は一週も欠かすことなく、通い続けてきた。

個人病院に入院しているため、
家族が担当する仕事がたくさんある。

子供としては、両親の体も心配だ。

この土日は、私と夫の二人で行ってきた。
初めて、母が家で休んでくれた。

母のことだから、
こちらのことが心配で、休まらなかったのだろうけど。

入院して直ぐの頃、
父・母・兄・私の家族4人が交代で、
24時間、祖母に付き添っていたときがある。

この半年は、
家族の力を感じる機会が多い。

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by hapipi_hapipi | 2006-09-25 07:52 | 音景色=本文=

万葉集 巻十 2158

秋風の寒く吹くなへわが屋前の浅芽がもとに蟋蟀鳴くも

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(秋風が寒く吹くようになるにつれて、我が家の浅芽のもとで蟋蟀が鳴くよ。)

昨日・今日と、体調の悪かった夫。
私が代わりに出勤できれば良いのだけど、
そういうわけにもいかない。

今週末は、遠出に付き合ってもらうから、
明日はゆっくり休んでもらおう。

ところで、今日は、
"カラスの集会"でも開かれているのかと疑うくらい、
朝から、カラスだらけ。

怖くて、午前中は、外に出られなかった。
それくらい、大量のカラス。

鳴き声に威圧されてしまった。

これまで、
ここは、カラスが少ない所だなぁと思っていたのだけど。

昨日は、赤トンボが異常発生していたし。
何かの前兆?

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by hapipi_hapipi | 2006-09-21 21:45 | 音景色=本文=

万葉集 巻十 2159

影草の生ひたる屋前の夕影に鳴く蟋蟀は聞けど飽かぬかも

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(影を作る草が生い茂った我が家で、夕日の影の中に鳴く蟋蟀の声は、
 いくら聞いても飽きることはない。)

母が栗を持って遊びにきたため、
もち米を買いに行き、栗のおこわを作った。

今秋、初の栗。

川上屋の「ささめささ栗」も持ってきてくれたため、
栗×栗。

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大学内を母と歩いているとき、
梨を入れた袋を持っている職員や学生にすれ違った。

なんだろう??と思っていたら、
その先の一角で、
園芸学部が所有している農場で作ったという梨と巨峰の販売をしていた。
取れたて。産地直送。
不定期で売りに来ているらしい。初めて見た。
試食後、迷うことなく買ってもらう!!

まだ、秋になったばかりだというのに、
秋の味覚を大満喫中。

次は…。

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by hapipi_hapipi | 2006-09-20 21:43 | 音景色=本文=

万葉集 巻十 2271

草深み蟋蟀多に鳴く屋前の萩見に君は何時か来まさむ

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(草が茂っていて蟋蟀がたくさん鳴いている我が家の萩を見に、
 あなたは、一体、いつお出でになるのでしょう。)

前回、前々回に続き、蟋蟀の鳴き声が詠まれている歌。

『万葉集』中には、
"蟋蟀"という語が詠まれている歌が、全部で7首ある。

今朝は、5時台に起きたのだが、
ついさっきまで、虫の鳴き声が続いていた。

今も、途切れ途切れに鳴く虫の声が、
少しだけど、聴こえてくる。

この家で過ごす、初めての秋。

夜、外に出たときに、
虫の声が「うるさい」と思うことがある。

鳩やカラスや蝉の鳴き声を「うるさい」と思うことは
今までにもあったが、
秋の虫の鳴き声を「うるさい」と感じるのは、
25年生きてきて、初めての経験だ。

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by hapipi_hapipi | 2006-09-17 07:49 | 音景色=本文=